「【完全版】すごい英語独学」を読んで-出来ない理由はもうない!

本日は、Sakura Engilishさん著作「【完全版】すごい英語独学」を紹介します。

私も2000年代からフィリピンに駐在し、2011年からは海外営業の立場でいながら、当時中国語など多言語にトライしていたこと。

東南アジアでのお互いNon-Native同士の緩い英語にかまけて、正直まともな英語のブラッシュアップをしてこなかった経緯があります。

一方、インドに行き、インド人が英語が出来ることは当たり前である上に、先日アメリカの大学に留学されていた方の英語でのプレゼン、質疑応答を聞いて、頭をぶん殴られるような体験をしました。

プレゼンの1時間超、あの良く話すインドの方が、黙って興味津々に日本人の話を聞いているのです。

そこで、46歳にして反省し、一念発起して英語の勉強を徹底することに決めました。

そこで、出てきたのがUltra Learning自習法。

「Ultra Learning 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド」を読んで | すがわら あつし (ironman1977.com)

この本では、短期間で語学の学習をするには、以下の手順を踏む必要があると言います。

原則1 メタ学習-最初に地図を描く

原則2 集中-ナイフを研ぎ澄ます

原則3 直線性-一直線に進む

原則4 基礎練習-弱点を突く

原則5 回想-学ぶためにテストする

原則6 フィードバック-パンチから逃げない

原則7 保持-穴の開いたバケツに水を入れない

原則8 直感-構築を始める前に深堀する

原則9 実験―安全地帯の外に出て探求する

上の内容を英語に特化した本で原則1から進めるために何冊か本を購入して読んでみたところ、今回紹介する本に出会った次第です。

第1章 あなたにとっての「英語が話せる」って?

第2章 学習の前に知っておきたいこと

第3章 英語独学・4つのトレーニング法

第4章 厳選!英会話の型100

➀あなたにとっての「英語が話せる」って?

まず「英語を話す」には、準備が5割、トレーニングが5割だと著者は言います。

自分でやろうと決めた英語学習のはずですから、準備と計画を一つずつ自分のこととして考える。

これこそが継続と上達に繋がるそうです。

まずはあなたが英語を話せるようになりたいと思った「理由」や「きっかけ」について考えます。

ちなみに、私の場合は、これからビジネスを考えているインド人と様々なトピックスを気ままに話せるようになること。

そして自分が携わっている業界/商材における英語でのプレゼン、質疑応答を自由にできるようになることです。

英語学習では、地味なことを繰り返す日々が続き、それなのに、上達を実感できないことに打ちのめされ、学習を辞めたくなる日が必ず来る。

その辛い日々を乗り越えるために、明確な目標や「達成したい」という強い気持ちが原動力になるそうです。

忙しい大人が英語を身につけるには、確固たる気持ちと目標に向けた計画性が必要だと著者は言います。

②「自分の未来のための英語」を身につける

著者の知り合いの美容師の方は、3か月後にカナダの美容院で働くことが決まっており、語学学校への留学中に積極的にクラスメートや講師の髪を無料で切っていたそうです。

無料でプロのカットをしてもらえるということで、ひっきりなしに予約したい人がやってくる中、授業では学べない実際に仕事で使える英語のトレーニングをしていたそうです。

③「英語さえ話せれば」という勘違い

多くの日本人が勘違いしているのは「英語さえ話せればなんとななる」ということだそうで、実は筆者も英語でコミュニケーションできるようになりたいと想い留学したものの、何日経っても英語がうまくならず、気づいたことは、まわりのクラスメイトが英語以外のことに取り組んでいることだたそうです。

つまり、どんなふうに英語を使いたいのかによって、学ぶべきことは違う。

間違いなく言えるのは、英語×○○と組み合わせることで、ようやく英語が価値あるものになっていくということだそうです。

英語だけを学ぶのではなく、どう使うのか、どの分野で話したいのかを考えることは、絶対に外してはいけないポイントだそうです。

④未来のイメージを具体化してみる

英語を自分のものにするために、まずは夢を具体的にすることからはじめる。

「いつか海外に住んでみたい」という夢なら、「いつか」を具体的な数字に置き換える。

「海外」をもう少し具体的な国に置き換える。

まずは、できるかできないかではなく、自分がどうなりたいかというイメージが大事だそうです。

「7年以内にマレーシアのプールつきコンドミニアムに住む」。

こういうふうに具体的な言葉にしてみると「いつか海外に住んでみたい」というふわっとしたイメージが一転して、やるべきことが自ずと明確になってくる。

具体的な数字や国、地域の名前に変えることで、不思議と関連する情報が目につくようになるそうです。

⑤日本語がそのまま英語に変換できないのはなぜ?

日本人が英語の学習でつまづき、英語が苦手だと感じてしまうのは、日本語と英語がまったく違う言語ということを筆者は指摘しています。

一つの事例として、あるお客様が、佐藤さんに会いに当社に来た際、「お忙しいところ失礼します。佐藤さんはいらっしゃいますか」と日本語で問いかけます。

しかし、英語ではこれでは通じず、来訪の目的をしっかり伝える必要が出ます。

「佐藤さんと午後1時に約束しているのですが」

日本語では直接的な表現をせず会話することが多くあり、日本語から英語にそのまま変換すると、どうしても無理があったり、不自然な英語になってしまう。

英語を話せるようになるためには、英語を英語のまま理解する英語脳になることが必要だと言われているそうです。

⑥英会話を構成する要素

大きく分けると、英語はリスニング、リーデイング、スピーキング、ライテイングの4つの技能から成り立ち、とくに英会話=スピーキングに必要なものは英単語、文法、構成力、発音だそうです。

また、英単語を覚えることも大事で、例えばフレーザルバーブ(句動詞)の使い方、キーとなる英単語を知ることが凄く大事なんだそうです。

「Do you get along with your classmates?」「Why did he get mad?」など、例えば「Get」のフレーザルバーブなどを英語圏では日常的に良く使うそうです。

⑦インプットとアウトプットで力を伸ばす

どれだけ長い時間英語を学習していても、インプットだけ、アウトプットだけでは成長に繋がりにくいもの。

毎日の忙しい生活の中、どうしても取り組みやすいインプットに偏りがちになりますが、英会話の力をつけるためには、インプットだけ続けても、アウトプットをしない限り記憶として定着させることが難しい。

インプットに比重を置いた学習をしていると、どうしてもこのような「覚えたつもり、わかったつもり」の状態になりがちになるそうです。

⑧アウトプットでしっかり定着させる

新しいフレーズや言い回しを見たり聞いたりすると、なんとなくわかったつもり、覚えたつもりで、知識が増えたように感じますが、実際はまだ定着させられていないことの方が多く、音読したり、紙に書きだしたりする。

これを繰り返すことで、かなり記憶できるようになるそうです。

⑨「うまくいかない」で終わりにしないこと

うまくいったことについては、そのままでもかなわないのですが、うまくいかなかったとき、何が駄目だったのかまず自分で把握し、改善するための修正をしていく。

この失敗したところの振り返りをすることが、今後の大きな成長につながる。

英語学習においても、インプット→アウトプット→体験→振り返りというのが一連の流れなんだそうです。

⑩中学レベルの「英会話の型」を丸暗記すればよい

英語を学習しようと思い立った人がやりがちなのは、英単語やフレーズを一生懸命勉強する事だそうですが、実際に必要な場面で使えないことに愕然とする。

実はかんたんに思える中学英語レベルのパターンを使うことで、実にさまざまなことを表現できる。

つまり日本人の多くは既に持っているものをうまく使えるようにトレーニングすることが必要なのだと著者は言います。

英語独学では、自分が使いたい場面で自分がいいたいことをトレーニングする。

実際に英語を話す場面になった時に、とっさに出てくるようにするためのトレーニングです。

自分の言いたいことを型に当てはめて使えるようになること。

そして英単語を組み合わせて使いまわすことで、会話の引き出しをどんどん増やすことが出来るそうです。

⑪ひとりごとをつぶやく

英語を読むことはそれなりにできるのに、英会話が苦手という人が多い。

その原因は、会話ができるようになる学習方法を実践していないことと、語学学習で避けては通れない失敗を極端に嫌がることだそうです。

それは、英会話の場合は、言いたいことをすぐに言葉にして話す瞬発力が必要で、口にするまでに「言いたいこと」があり、知っている「言葉」を使って「文」を「構成」し、「発音」するというプロセスがある。

頭の中では黙読出来ていても、実際に口に出して言えないということは、日本でも英語でもあるということなんだそうです。

まずは身の回りの物をなんでも英単語で言ってみる。

そして知っているフレーズを言ってみる。

更に今していることをつぶやいてみる。

そして英語フレーズを調べたい時には、翻訳アプリを使って調べ、調べたフレーズは忘れずにノートにメモをする。

この調べる、書く、行ってみるというインプットとアウトプットを組み合わせることが、新しいフレーズを定着させるためのポイントだそうです。

自分の行動も英語で言えるようになってきたら、今度は日本語のつぶやきを英語にしてみる。

⑫英語の聞き流し

生きた英語が聞き取れないのには理由があると言います。

それは英単語には、アクセントやリズム、そして単語と単語が連続して発音されるリンキングがあるからだそうです。

また、聞き流しを聞き流しで終わらせず、インプットをしたら追いかけるように口に出すオーバーラッピングをする。

オーバーラッピングができるようになってきたら、音声や動画を停止した状態でテキストをみながら、しっかりと発音をする。

そして使えるようになったフレーズをひとりごとで使ってみる。

自分のこととしてつぶやくことができたら、そのフレーズは自分のものになるそうです。

⑬英語日記

まずは特別なルールを決めず、好きなように英語で1-3行書いてみる。

また英語で日記を書くことにかなり慣れてきたら、日本語の日記をそのままに英語で日記を書いてみると良いそうです。

⑭時間を使う

英語を使いこなすには1000時間は必要と言われているそうです。

実はアメリカ人が外国語を習得する難易度と必要となる学習時間をまとめていますが、日本語はアメリカ人にとって一番難しい言語とされているそうです。

このデータではアメリカ人が日本語を習得するのに2200時間。

相関があるとすれば日本人が英語を習得するには2200時間が必要となります。

日本人が中学校、高校で英語を学習した時間は合計1200時間ほどとされることから、これから英語を習得するのには、最低でも1000時間が必要という計算をしています。

例えば、1日2時間やった場合は1年4か月。

朝の習慣にてノートを使って自分のフレーズを作る(20分)。

電車通勤時にオーバーラッピングとシャドーウィング(40分)、

夜の習慣として英会話の型をつかって英語日記20分、

最後に英語の聞き流し20分で2時間などと組み立てます。

⑮自分の所感

とうとう英語に向き合わざるを得ない状況に陥りました。

これまで東南アジアや中国の方とのやり取りでは、ある程度Non-Nativeの方々との対話に救われていたところがありましたが、インド人になってくると、彼らの早い英語で聞き取れる、様々な表現出来るのは当たり前になりますね。

観念して、英語にしっかりと向き合う事にします。

尚、この本の著者はSakura English 

を経営しており、自分が時間を使えば、いつでもどこでも勉強できることから、100個の英語フレーズもつけたこの本を書いています。

あとはやるだけですね。