「やりたいことができる私になる自信貯金」を読んで

本日は、有川真由美さん著作PHP研究所出版「やりたいことができる私になる自信貯金」を紹介します。

有川さんの本は読みやすいですね。

始めにの部分に凄くいいことが書いてあったので、そのまま引用させていただきます。

自信とは”貯金”のようなもの。

お金を貯めるのと同じで、自信も少しずつ貯金していける。

毎日の生活の中で、ちいさなことから「やろうと思っていることをやる」という貯金を積み立てる。

そのうち、大きな挑戦に対してっも「なんとなくできそう」という”根拠のない自信”がわいてくる。

この根拠のない自信をもつと、さまざまな場所で得なことがある。

・「とりあえず、やってみよう」と、さまざまなことに積極的になれる

・他人の評価がどうであろうと、自分をすきでいることができる

・ありのままの自分で堂々と人と接することができる

・ミスや失敗があっても、早めに平常心に戻る事が出来る

・未来の不安、過去の後悔がなくなり、いまに専念できる

・オリジナリテイを磨くことや成長を楽しめる

・日々、喜びや感謝を実感して、笑顔が増える

100%の自信はないけれど、目的に向かって、やれるだけのことをやってみる。

うまくいかなくて何度も挑戦したり、何度も修正を加えたり、と動いているうちに「自信貯金」が貯まり、だんだん「なんとかなる!」という自信になっていく。

頭で考えるだけで動かないままでは、どれだけ「ぜったいにうまくいく」という思い込もうとしても「自信貯金」は貯まらず、心の奥から信じることはできない。

自信があるから動くのではなく、動いているから自信がわいてくる。

第1章 だれでも今日からすぐに貯められる「自信貯金」

第2章 自信のある人は、意外な方法で「自信貯金」を貯めている

第3章 ゼロをつくらないメンタル

第4章 「今日は一言話すだけ」でいい

第5章 自身は「つけるもの」ではなく「育っていくもの」

①だれでも今日からすぐに貯められる「自信貯金」

「やればできる」が習慣になる。

今私たちが自信を持って屋て散ることは、深く考えずに、ただシンプルにやってきたことばかり。

なにかに長けているということは、単純にそれだけ「繰り返した」ということでもあり、苦手なことは「繰り返していない」こと。

前に進むこと(動くこと)繰り返すことで、自信貯金は貯まる。

やろうと思っていたことを実行した時、「やった。ひとつ終わった」という爽快感がある。

この気持ちいい快感こそ、「私は自分の期待に応えられる人間なのだ」と無意識にインプットされて「自信貯金」がチャリンと貯まる。

一方、考えていることと行動が一致しない、もやもやした不快感こそ、失敗体験。

私は、自分の期待に答えられない駄目な人間なのだと自分に失望して潜在意識の中に借金のように刷り込まれてしまう。

「自分を変えたいなら、潜在意識を味方につけないと変えられない」

具体的には、「やろうと思っていることを実行する」という小さな行動を積み重ねることで、自然に潜在意識の中の「やればできる私」という自信が高まっていく。

他人から見た結果や評価ではなく、一瞬一瞬の「自分の期待に応えること」が、自分自身への厚い信頼になっていく。

一方、これまでの人生で、あなたがいちばん成長できたのは、どんなときか?

そんな質問をすると、大抵の人は、部活動でレギュラーになろうと必死だった学生時代、叱られながらも仕事に慣れようとがんばった新人時代など、不安や焦り、迷いや悩みなどネガテイブな思いを抱えながら進もうとしていた時代を思い浮かべるそうです。

自暴自棄にならずマイナスの状態からゼロに持っていこうと進む一瞬一瞬は、表面的にはネガテイブな状態に見えても、自信という側面から見ると、ひとつの成功体験。

自分を信じているからこそ、前に進んでいる。

「自分がなにをしてきたか」「なにをしてこなかったか」は、自分自身がちゃんと見ている。

また、自分の幅を広げる行動、「ちょっと難しそうなこと」を行うことで、「自信貯金」はチャリンチャリンと大幅に増幅されるんだそうです。

最初からうまくいかせようと気負わずに、実験のつもりで軽く試してみれば、そのうちできるようになる。

このようにコツコツと貯めた「自信貯金」は同じタスクだけに使えるのではなく、「根拠のない自信」としてなんにでも使える。

面倒がらずにやり続けることっで、素直さ、謙虚さ、信念、粘り強さ、そして一番大切な「自分を信じる気持ち」が備わってくる。

なお、有川さんは面白いことを言っていて自信貯金には、「Do貯金」と「Feel貯金」の二つがあり、「Do貯金」はなにかをやろうとしていることをただ「する」ことで貯まっていく貯金。

一方、「Feel貯金」はなにもしなくても「このままの私でいい」「素敵なものをもっている」とあるがままの自分やもっているもの、生きる力を肯定的に受け止めて、、好意的に「感じる」ことで貯まっていく貯金だそうで、

どちらの貯金も潤沢にある人が、そこはかとない安心感や多幸感があるんだそうです。

また、自分を信頼できると、他人からも「信頼に足る人」として見られるそうです。

また、やる気がでないときは、「やる気が出るまで待つ」のではなく、やる気がでなくても、とにかくなにか行動を始めること。

「簡単なことから」「10分間」「丁寧に」を心掛けていると、やる気のスイッチがはいりやすくなり、最初の一歩が踏み出せるようになる。

②ゼロをつくらないメンタル

有川さんは何十年も前に信頼している人に騙されて、経済的にも精神的にも大ダメージをうけたことがあったそうです。

その際友人から

「淡々と、淡々とと言いながら日課をこなす。自分を責めず、味方でいる。大切なのは過去でも未来でもなく、今に専念する事」を言われたそうです。

「うまくいかないときほど楽観的になる。うまくいっているときほど気を付ける」

仕事でも生活でも、人間関係でも、他人や過去のことにとらわれず、自分のエネルギーをやるべきこと、やりたいことに集中して進んでいく習慣が、自信になっていく。

また、将来の漠然として不安を解消する方法として、

1.具体的な原因と対策を考えて、いまできることをする

2.長期的に「経済力」「生活力」「精神力」の底上げをする

3.ある程度やってみて見通しを立てる

4.先のことは先の自分に任せる。

例えば、紙に「老後のお金が不安。毎日いくらで暮らせる?老後も働ける?」

など感じていることや疑問点を書き出してみる。

問題がわかれば、「とりあえず毎月〇万円貯金する」などいまできることが見えてくる。

それを一つでも実行してみる。

この将来を見据えて具体的に動いていれば、なんとかなるという見通しが出来てくる。

これが自信につながるんだそうです。

③イメージを描けるなら、叶える力がある

「具体的にイメージできる夢は、そうなる可能性があること」だと有村さんは考えるそうです。

大人になると現実をある程度は理解して、自分ができること、できないことを心の奥でちゃんとわかっている。

つまり「どうしてもこれは叶えたい」と創造してワクワクする夢は、実現可能なことなんだそうです。

有村さんが本のデビュー作を書くとき、ベストセラーを書きたい。

その背景に「行きづらさ、働きづらさを感じているすべての人の応援団になりたい。それを実感してきた私にしか書けないことがあるはずだ」という信念と、具体的なイメージを描くこと。

それは、横浜駅の地下街の書店のベストセラーコーナーの後継で、自身の本が平積みされていて、仕事帰りのやや疲れた女性が熱心に立ち読みしている姿がはっきり鮮明に浮かんでいたそうです。

大人だからこそ「自分はなにがほしいのか」「どんな自分でありたいのか」

しっかりと分かっておく必要があるんだそうです。

どんな人でも「時間が経つのも忘れて」というような、心からなにかに没頭した経験がある。

集中できているときは、自信がすくすくと育っているとき。

今ここに集中するコツは、

1.今日、優先することを3つ決める

2.短く時間を区切って集中する

3.集中できる環境とリラックスする時間をつくる

また、ある父親が子供たちに、常々言っていた教えは

「自分の枠をつくるな。これくらいの能力だから、これくらいのことならできるというように小さく縮こまるな。びっくりするくらい大きな野望でも、こうなったら最高と思うことに就き進め。能力はあとからついてくるんだ」

つまり、現実の能力から出来る範囲の目標をもつのではなく、無謀なビジョンが能力を引き上げてくれるということだそうです。

④自分の所感

ぱっと本書を読んでみたとき、これは、自分の法人営業の考え方にも相通じるものがあると感じました。

①日々行う公知の情報収集、

②面で捉えるお客様、パートナーの営業活動

③収集した情報を社内で一気に共有し、進め方を確認する

④受注に向けて機械的にやるべきことをしっかりと行っていく

端的に言うと、こんな感じですが、日々の活動から自信貯金が出来てくるというのは、その通りだと感じた次第です。

有川さんの文章は、兎に角分かりやすく読者に入ってくる感じがありますね。

是非本書を手に取って読んでみてください。