「年収1億円になる人の習慣」を読んで

本日は山下 誠司さん著作「年収1億円になる人の習慣」を紹介します。

年収1億円。

金融資産1億円を作る方法というのは、世の中でもよくある気がしますが、年収1億円というのは、中小企業の社長か大企業の社長でないとイメージがつきません。

今日は、どんな人がどのような体験をして、1億円毎年稼げるようになったのか、自分にも取り入れる点はないかを考えながら見ていきたいと思います。

山下さんは、美容室「EARTH」を運営するアースホールデイングの取締役、且つ70店舗をフランチャイズ展開するサンクチュアリ代表取締役も兼ねているそうです。

歳は1976年生まれと私と近い世代の方です。

第1章 基本の習慣

第2章 仕事の習慣

第3章 生活の習慣

第4章 学びの習慣

第5章 人生の習慣

①「期限」を決めて「量」をこなしてこそ、圧倒的な「質」が手に入る

筆者は美容室の現場に立って思うのが、品質が大事なのはよくわかるが、一定期間徹底的に「量」を追求することが必要であるということだそうです。

量を増やす努力をすると、ある時期から、「量が質へと転化する」ようになるからだそうです。

その量を増やすにはどうしたらよいか。それは、期限を決めることだそうです。

「期限付きの量」こそが、究極の「質」を生むそうです。

仕事のスピードについては、特に超一流の世界では、フライング以外は、全て遅刻とみなされるそうです。

以前化粧品メーカーのコンペを見学した際、オリエンテーションから1週間後までに企画書提出となっていたのですが、受注した会社は、コンペ後1時間後に提出。

そこで一番に提出した会社に決まったそうです。

スピードの速さは、本気度と情熱のあらわれだそうで、情熱が冷めないうちにすぐに行動する人間は、間違いなくいい仕事をすると判断したそうです。

②「自分でやる人」ではなく、「人に任せる人」が、年収1億円に近づく

筆者は、カリスマ美容師になり、年収を上げていこうとしましたが、1200万円を超えることはできなかったそうです。

そこである経営者の方に聞いたところ、年収1億円を目指すなら、人に「動いてもらう側」になること。

「自分が動く側」にいてはダメと言われたそうです。

そこで筆者は(欠点も持つ)相手の長所を認めると、優秀な人に囲まれるようになり、優秀な人に支えられた人こそが、成功すると認識したそうです。

なお、相手の良い点と悪い点を同じ数だけ言えると、人間関係はうまくいくそうです。

また、3人1組のペアがもっとも力を発揮するそうで、2人だと競争しあったりするのに対して、3人だと成長しあえる関係を築くことになるそうです。

更に年収1億円を継続して得るためには、他人のために努力し、年収1000万円の協力者を社内外問わず10人つくらないといけないそうです。

②「2ランク上の人」からのお誘いは、「もちろん行きます」以外言ってはいけない

人が成長するには、本人のたゆまぬ努力、ゆるまぬ研鑽、ひたむきな鍛錬が必要だそうですが、「どれだけ頑張っても、本人の力だけでは成功できない」のも事実だそうです。

自分ひとりでできることには限界があり、「自分よりもランクが上の人に引き上げてもらう」ことをしなければ、上のステージに上がることはできないそうです。

この上のランクの考え方ですが、1ランク上の人とは、「自分が尊敬する人」で、自分と直接的な利害関係にある人だそうです。(上司、社長など)。

2ランク上の人とは、自分が尊敬する人の尊敬する人だそうです。(上司の上司、社長の恩師、取引先の経営者など)。

この2ランク上の人が声をかけてくださるのは、自分に対して、何らかの興味や期待を持っているからで、その興味や期待に報いないことは、成長のチャンスを捨てると同じと考えるそうです。

なお、超一流は、素直で、レスポンスが早くて、行動力がある人を応援するそうで、アドバイスをもらったら、超特急で即座に実践することにより、上のステージに引き上げてもらうきっかけを頂けるそうです。

③「10年計画」を「数字」にして紙に書き、そのとおりにシンプルに行動する

筆者がアースホールでイングに入社した時に社長に「どうすれば年収1億円稼げるようになるか」を質問したところ、3つアドバイスがあったそうです。

1つ目は、「朝いちばんに出社すること」、

2つ目は、「最低でも3年間、できれば10年間、休みなく仕事をすること」、

3つ目が、「10年計画を立てること」だったそうです。

今日、今、ここで決めて、紙に書いてしまうことをすれば、もうぶれませんし、紙に書いてしまえば、自分が消さない限り消えない。

10年後の目標なんて立てられないと難しく考えずに、まずは10年後に年収1億円になると決意し、ではその目的を実現するためには、いつ、どこで、何をすればいいのかを逆算して考えて、紙に書く必要があるそうです。

目標を書くときには、「数字化」することが大切だそうで、年齢、年収、売上、利益、スタッフ数、店舗数、排出経営者数なども書いたそうです。

更にその計画は手帳の1ページ目に貼って、持ち歩いているそうで、色々な人に10年計画を見せるようになるそうです。

すると「こういう勉強をしたほうがいいよ」「この目標を達成したいならこれくらいの売上を上げないとだめだよ」「そのための店舗数はこれくらい必要だよ」と経営の大先輩から実践的なアドバイスをいただけるようになったそうです。

また、億万長者になりたいのなら、目を見開いて、本物の億万長者をたくさん見ればいいそうです。

筆者が100人以上の億万長者(年収1億円以上)を見てきたそうですが、彼らの人生観やビジネス観には、共通するひとつの原理原則があるそうで、自分の欲求に正直なことだそうです。

特に最初の段階で大切なのは、物欲だそうで、中途半端でない欲を明確に書き出すことによって、中途半端な満足を一気に突き破り、年収1億円の領域まで到達することができるそうです。

この物欲を押さえこんでしまうと、欲しいものを手に入れるために頑張ろうとする炎のモチベーションが失われてしまうそうです。

④最初の10年間は休まない。2時間前出社は億万長者の基本中の基本

著者の考えでは、楽しいから休まないのではなく、「休まなかったから仕事が楽しくなった」そうで、自分の時間を銀行に貯金するつもりで積み立てていくと、やがて大きな利息がついて、自分に戻ってくるようになると考えているそうです。

更に朝型(朝、余裕を持って起きて、自分のために時間を使っている人)は、夜型の人より年収が高いそうで、筆者の考えでは、早起きすると、

①目的意識が明確になる、

②朝の1時間で昼の4時間分の仕事がこなせる、

③優越感や勝った感が自身に繋がる、

④理性的に考えることができる、

⑤2時間前出社となり10倍高い評価がもらえる、

⑥仕事が好きになるんだそうです。

尚、筆者は平均すると週100時間(約14時間×7日間)仕事をしているそうです。

能力がなくても仕事にかける時間を長くすると、アイデアが湧いてきたり、また仕事そのものが好きになるそうです。

ちなみに筆者は18時には仕事を切り上げるようなので、どうやら超早起き(始業4時間前の出社)を心掛けていそうです。

⑤自分の所感について

稼ぐ人は、朝早く起きて、わき目も降らず働いているということ。

また目標を明確にして、人に任せ、稼いでもらい、自分も稼ぐというサイクルを生み出していることがよくわかりました。

私の周りの自営業の人たちも全然休んでいません。

それは、休むことによって働く習慣を妨げることへの恐怖感と、仕事をした分だけ、自分に返ってくること、そしてその仕事が好きだからだそうです。

サラリーマンをしていると、なかなかこの発想にはなれませんが、まずは年収1億円計画だけでも作ってみようかと思いました。

平易な文章で書かれていますので、興味がある方は是非お読みください。