ウガンダ訪問-ここはアフリカか?というほど豊かな自然

今回のアフリカ訪問2カ国目、初めてウガンダに行きました。

これまでの3カ国(ガーナ、ケニア、タンザニア)は何処も海に面しており、東アフリカの2カ国の港町は正に交通の要所となる場所であること。

一方、ウガンダについては、内陸国であり、正直経済発展という観点では、どうなのかな?という少し懐疑的な視点を持ちながら入りました。

➀空港から中国インフラ投資が目立つ

タンザニアでも感じましたが、ウガンダのエンデべ空港に到着した途端、中国による空港拡張子プロジェクトが進んでいました。

そして何と言っても空港から首都カンパラまでの高速道路。

ほんと中国の道路かと見間違うような一直線に走る立派な道路でした。

今、中国の内政状況が混乱しており、また、短期間でインフラ投資は利益を生み出し、返せるようなものではない為、一帯一路構想が今後も、更に着実に実行されていくのか不透明ですが、この道路に関しては、将来意味のある道路になることは間違いないと思います。

但し、繰り返しますが、正直ウガンダ側がこの建設資金を直ぐに返済できるかというと、大分難しい気がする点が、インフラ整備の難しいところですね。

②ウガンダは、多分アフリカ1番の豊かな自然がある

カンパラ、そしてビクトリア湖を見て、なんでこんな内陸国に4000万人以上の人が住んでいるのか分かりました。

昔からビクトリア湖と言う琵琶湖の100倍もあるアフリカ1番の湖があり、肥沃な大地があり、農業、漁業も盛んなところなんですね。

琵琶湖の100倍の広さがあるようで、ウガンダ、タンザニア、ケニアに跨っています。

ヴィクトリア湖 – Wikipedia

首都カンパラでさえ、緑が沢山あり、とりあえず泊まったホテルが丘陵地帯で、森が見えるなど、観光で来るには、すごく良い場所だと感じました。

③都市化は始まったばかり

ウガンダの人口は4000万人以上。

ところが首都カンパラには200万人程度しか住んでおらず、未だ地方に沢山の人々が住んでおり、職業は農業、漁業中心のようですね。

カンパラでは大渋滞が始まるようになり、これから都市内交通の整備がされていく感触です。

一方で、駐在員の方に伺うと、マケレレ大学というかつてアフリカ一番の大学も今では卒業生の新卒採用率は20パーセント程度でしかないようで、なかなか工業、サービス業で食べていくのが難しいようです。

ウガンダの方も人は良く、タンザニアの方に比べると少し大人しい印象も有ります。

④ウガンダのレストランの物価は高い?

9月のインド、先日のタンザニアと実は食事代は千円程度と全然物価高を感じなかったのですが、ウガンダはタンザニアに比べても食事代が2-3倍でした。

海外の人が行くレストランを選んだこともあるとは思いますが、野菜や魚が地元で取れる割には、レストランが高いと感じました。

尚、ビクトリア湖で獲れたティラピアのソテー美味しかったです!

(葉っぱに隠れていますが)

地元の人は、イモ、米、カボチャ、ウガリなんかの盛り合わせを食べるようです。

今回アフリカ2カ国を回り、人口が爆発的に伸びていること、そしてその物流の中心(ダニエスサラム)が大きく伸びていくことはよく理解しました。

あとは人口が増大する各国が、産業を育て、人をどう養って行くのか。これはなかなかの課題だと感じました。

しかし、1970年代に比べて明らかに衛生状態なども良くなっている今、過度に悲観して見るものではないと感じます。

一方、都市計画やインフラ整備といった観点で言うと、改めてアフリカにきて、インフラが整っていない状況を理解するにつれ、東京の時間を掛けて作ってきた治水、インフラ整備が今極めて快適な空間を作っていることを改めて感じます。

特に公共交通機関の発達は他国にはほぼ無いインフラであると共に、急激に進む新興国の都市化にインフラ整備がついて行くのは、相当難しい気がします。

なんてことも思いながら、今後、「日本とウガンダをどう繋げるか」も自分の課題にすることにして、今回のコラムを終わらせようと思います。