改めて「日立製作所」の紹介-2026年8月時点

2026年8月8日は、恒例の柳下裕紀さんの恒例のサロンがあり、その中の1社に、日立製作所が取り上げられました。

https://x.com/yagiyagi0419/status/2086616312986657190

日立製作所については、2024年7月に柳下さんに説明を受け、日立の大幅な構造改革による子会社売却。

そして送配電設備、鉄道、Connective Industries、LUMADAを中心とした事業の絞り込みと、ABB、Global Logic等の買収による事業強化による

フランチャイズバリュー強化の説明を受けました。

日立製作所の復活-これから株価が爆発する気配が、、、。 | すがわら あつし 

更に、私自身、経営者からの視点でどう変革していったのかにも興味があり、元会長だった東原敏明さんの本「日立の壁」も読んでみました。

「日立の壁」を読んで‐優良企業になると分かっていれば、株主の立場がいい! | すがわら あつし 

その結果、日立が大きく変革し、今後伸びる市場、事業に事業を絞り、買収を通じて、フランチャイズバリューを獲得し、経営していることがわかり、

株式投資を始めました。

但し、人間は現金なものです。

2024年7月に投資したものの、その後半導体相場に目が行って、日立の業績のみを確認する程度で、その後の事業変革/強化にはあまり目が行っていませんでした。

昨年度の決算は好調だったものの、自社株買い5000億円の実施などについても、果たして成長に向けた投資がされているかといった意見がX上であったのを記憶しています。

そんな日立が、この2年間でも業績改善に留まらず、大きく事業構造強化に向けた対策をしていることを改めて知り、コロコロ意見の変わる投資家は良くないと改めて感じた次第です。

今日はそんな2年間のアップデートに触れていきます。

まず、2025年度決算説明会で発表された2025FY決算実績です。

売上収益10.6兆円、当期利益0.8兆円、ROIC12.4%とあります。別表では、FCF1.8兆円ともありました。

続いて2026年度業績見通しです。

売上収益11.1兆円、当期利益0.85兆円とあります。

一見すると順調な業績に見えますが、投資家とすれば、もっと高い業績の向上を望んでしまいます。

ところが、事業内容を事業計画「Inspire2027]などから読み解くと、別の側面が見えてきます。

まず、日立がこの数年、事業の中核として取り組んできたLUMADA事業です。

日立が手掛けるデジタルサービス、エネルギー、モビリテイ、インダストリー分野におけるデジタル化を通じて、デジタライズアセットが拡大、LUMADA事業も拡大とあります。

特にNvidiaとの提携も踏まえたAIによるエネルギーインフラ変革、日立レールによる高度道路交通システムのリーデイングプロバイダーとなる米Clever Devices社の買収によるITSサービスの提供、そしてフィジカルAIによる電力需給の予測、自動制御などHMAX事業の拡大を目論んでいます。

2026年3月期 連結決算の概要 [FY2025] 

特にこのLUMADA事業を拡大させ、2027年度には、売上の50%を占めるようにすること。

そして利益率改善(EBITA率)18%を目論んでいます。

この流れをPhisical AI、Agentic AIの分野で加速させ、まずは日立が主要分野としている電力系統の安定化、鉄道運用効率の最大化、Industries分野の自律継続的な生産性向上を図るとあります。

更にエネルギーソリューション分野の電力効率改善、宇宙ビッグバンデータ活用、シリコン量子コンピューテイングなどの分野にも広げ、将来的にLUMADAを売上の80%まで成長させるとあります。

将来の部分は分かりませんが、この日立の経営実行力は信じられるのではないかと感じました。

経営計画「Inspire 2027」の進捗について 

私自身は、LUMADA,HMAXといったAI分野での事業拡大を目論んでいること、そして送配電サービスの受注が好調なことはなんとなく理解出来ていました。

しかし、鉄道分野における2025年日立レールによる英OMNICOM買収(鉄道インフラの測量、検査、監視用システム-列車搭載 レールの異常を検知)、

2026年日立レールによるClever Devices社買収(公共交通向け高度道路交通システム(ITS))など、

引き続き絞った事業分野にて、着々と買収を重ね、LUMADA事業の拡大を目論んでいることがわかり、多少でも投資金額を増やしたいと感じました。

日立製作所、やっぱり面白いですね。

最後に、前回のサロン後の飲み会で、複数の参加者の方が、株式、債券、商品、日米マーケットなどを見たときに、一つの企業に投資をすることのリスクがあるのではないかと質問していました。

それに対して、柳下さんはこの講義で、競争優位性が高い企業は、長期間保有することで、何倍、何十倍にもなるもので、その企業の良さをとことん理解した上で、長期投資をすれば、複利の恩恵を受けられる。

つまりは他の商品に目を向ける必要はないといった主旨のことを話されていました。

なんとなく「儲かる者は、信じる者」という言葉が当てはまると感じました。