本日は、山崎拓巳さん著作「スゴイ!稼ぎ方」を紹介します。
どこでこの本に辿り着いたのか覚えていませんが、副業を考える際に心がける稼ぎ方というサラリーマンを相手にした本にもかかわらず、本人は事業家、作家として売れてきたためか、商売の原則を教えてもらっている感じで、是非紹介したいと思いました。
山崎さんは1965年生まれ、大学中退し20歳で起業。
以降30年間多岐にわたり事業を展開。
一方、現在まで40冊上を上梓し、累計140万部のベストセラー作家だそうです。
本書では、初めて「お金を稼ぎ続けるノウハウ」を公開したそうです。
はじめにお金を稼ぐことは自由へのパスポート
第1章 お金のポケットが増えるメリットとは
第2章 「稼げる人」の発想法
第3章 お金のポケットをどうやって大きくするか?
第4章 僕の「スゴイ1稼ぎ方」修業原体験
第5章 本業のポケットも大きくする
第6章 そもそも「稼げる人」って、どんな人?
おわりに 人生は、あなたの芸術作品
➀「お金のセブンポケッツ」を作ろう!
お金を稼ぐという視点でみると、僕たちをとりまく環境が、なかなか厳しい状態であることに気づかされると山崎さんは言います。
従い、今こそ新たなるポケット(お財布=収入源)が必要だ。
この7つのポケットとは、米国でリーマンショックが起きた時期から、多くの人が口にするようになったそうです。
この新しいポケットを増やすタイミングは、今であり、副業の最大のメリットは自由を手に入れることになると言います。
まず副業を持つと、複眼的に世の中を見ることができるようになることで、新しいモノの見方を手に入れ、得意ジャンルを複数にし、自分の価値を飛躍的に増やすことで大きな成功を手に入れられるそうです。
次に1つの身体で複数の仕事を進めるため、「時間を有効に、効率的に使うこと」を意識するようになります。
お金のポケットを増やせば増やすだけ、複数のプロジェクトを同時に進められる体質になるそうです。
更に、新しいことを始めると、自然と新たな仲間ができる。
そして自分で自分の時間を使ってお客さんから直接対価を得ようとすることで、経営者的なコスト感覚が身に付く。
更に会社にとっても複眼思考を持っている、会社の外に人脈がある、経営者感覚があるなど、会社にとってスペックが高い社員になる。
従って、副業にやり損はないと結論付けています。
②自分の「希少性」を高める
稼げる人になるための発想法について、山崎さんは10個上げていますが、まずは何と言ってもあることに1万時間を投下すると、その道の達人になれる。
この分野を3つ積み重ねるという藤原 和博さんの提唱する考え方を一つ目にもってきています。
➀ 子どもの頃に熱中していたことは何か?
② お金を払ってでもやりたいことは何か?
③ 他人からよく褒められることは何か?
損得なしに没頭でき、あなたのほうがお金を払ってでもやってあげたいことは貴方の喜び以外の何ものでもないと言います。
得意なことって、自分よりも周りの人の方がわかっていることがある。
この本当にやりたいことは、忘我の世界を与えてくれる、まずはやってみて、楽しければ続けるという感覚が大事だそうです。
更に、自分の経験や体験、知識やメソッドを伝えることが仕事になる。
自分を磨き上げ、強みをコンテンツ化していく。
仕事は「誰かの悩みを解消するお手伝いをすること」で、自分自身を支えている思考に着目する。
自分自身の心のからくりを知り、深めることでコンテンツの価値は高まる。
もう一つは自分が困っていることは何か?を考えてみる。
自分に起こる困りごとは必ず他の人にも起こる。
こう考えると自分をコンテンツ化する方法はいくらでも生まれてくると考えるそうです。
更に自分のプロフィールを書いてみる。
この行為により、自分をコンテンツ化するときに、どんな人だと思ってほしいのか、自分を名乗った瞬間から、それがその人のアイデンテイテイになるそうです。
更に成功している人も失敗している人も含めて他人の事例に学ぶこと、自分自身に振ってくるアイデアを積み重ねることで、いつか輝き始めることがあるそうです。
また、絶対に損をしないという発想を持つことも重要だそうで、一方数字目標では意欲がしぼんでしまうため、テーマ目標を持つと良い。
例えば、「毎日、発見がある自分!」「目の前のお客さんを笑顔に!」というテーマを軸に行動する。
そのためにはどうすれば目標が達成できるのか。
何をすればいいのかというTo Doを書き出し、リスト化する。
次にどんな自分でやっていけばいいのかというTo BEを確認する。
更に「なぜ、この仕事をするのか?」「誰を喜ばせたいのか?」「その収益は、誰を笑顔に変えていくのか?」まで考えると頑張る軸が安定するそうです。
「自分にはできるんだ」と勘違いさせることで、自分をより素晴らしい結果に導くことにつながるそうです。
③お金のポケットを大きくする着眼点
お金の稼ぎ方として、山崎さんはロバートキヨサキさんのEmployee(E)、Self-Employee(S)、Business Owner(B)、Investor(I)に分け、EとSは働いたらすぐにお金になり、働かないとすぐにお金は入らなくなる性質があること、また自分より優れた人がいると困る競争社会と説いています。
また、Eを束ねるビッグE、Eの世界が圧倒的にスキルを追求するたて展開であるのに対して、それらの猛者を束ねる社長であるS。
このSは人間性の幅が必要な横展開が求められることになるそうです。
従って、EとSは働き方が大きく異なり、Sになるには、幅のある人間をマークし、学び、真似ては、学びぬく必要があると言います。
更にBは、働く仕組みを作る人であり、Iはその仕組みを動かすための資金を提供する役目と考えると、仕組みが整い円滑に回り始めると、あとは自動販売機のごとくお金が入り続ける、従い大きな富を得るのはBとIになると言います。
「権利収入を得る」ということは、「人の才能を活かす場を作る」ことだと考えると、人やお金の動きを俯瞰して見る力を養うことを山崎さんは薦めています。
更に労働収入を出来る限り合理化し、自動化していくことで、限りなく「権利収入化する」。
この発想が重要だそうです。
また、起業してほぼ確実に成功するために必要な4か条として、
➀利益率の高い商売、
②在庫を持たない商売、
③定期的に一定額の収入が入ってくる商売、
④資本ゼロあるいは小資本で始められる商売と堀江貴文さんが提唱しているようです。
更に山崎さんは、値段以上の価値を創造することが、仕事の源と言います。
一方で、1人でも事業ができる時代において、敢えて「人と組む」場合、誰と組むかが重要な選択となるそうで、「一緒に銀行強盗をやりたくない相手とは組んではいけない」という視点が大切だそうです。
もう一つ大切なのは、成功者は群れており、芋づる式に成功している、この事実を理解することが大切だと言います。
従って、まず紙を取り出してあこがれる10名をリストアップしてみることが肝要だそうです。
何しろ大切なのは「成功者に可愛がられること」だそうです。
また、利益のカラクリに興味を持つことも大切で、何がどうなって利益が産まれているのか。
キャッシュポイントはどこなのか。
どうやってマネタイズしているのかに興味を持つことで、利益のカラクリを見つけることができるそうです。
④本業から学ぶことは無数にある
さて、これ以上書くと、山崎さんから苦情が来るでしょうから、ここで止めておきます。
ただ、サラリーマンとしてEで働くこととSで働くことには、大きな違いがあり、4つのポジションのどこにいるのか。
そして、ビッグEにとって一番大切なのは、「人を育てる」という仕事、更にSは部署同士、チーム同士の不協和音が発生する中、和と求心力を創り出すことも仕事となること。
また、特にSはメンバー1人ひとりの人生を素晴らしいものにするという覚悟が求められるそうです。
⑤自分の所感について-起業家の意見は説得力がある
このあと、著書で山崎さんは、どんな人が稼げるかを書いています。
また、ご自身がこのような結論に至った幼少期からの体験談も書いてあります。
大学出て有名企業を得て、起業したパターンではなく、実家が自営業で幼いころから商売とは何かを考えてきた本質論をとらまえ、且つ成功者に多い、様々な分野から学んだ知識を本に詰め込んでいます。
この本を読んだことも、改めて自分の人生が変わるきっかけとなりそうです。