本日は、川口幸子さん(かわゆ先生)著作 PHP研究所出版「定年5年前に読むお金の本」を紹介します。
川口幸子さんは、Youtubeチャンネルお金の学び場https://youtu.be/SxBVTPnL_W8?si=51Eq7ltBKuIRThZD
に出ているのを見て、書籍を購入してみようと考えた次第です。
まず、川口さんは幼少期に、ユダヤ系アメリカ人に「今すぐ使う貯金箱」「目的のために貯める貯金箱」「誰かのために使う貯金箱」に分けることを教わったそうです。
また、定年の5年前が、「豊かな老後を築くのに間に合う最後のタイミング」と川口さんが考える時期だそうで、「準備と見直しの余地がある5年間」に正しい知識を得て動くことで、その後の人生が大きく変わると考えているそうです。
この本の対象者は、投資や資産形成の経験が全くなかった50代、60台の会社員の方々に対して、「証券口座の聞き方もわからない」という状態からスタートし、数年で家計管理が整い、IDECOやNISAを活用して自信を持って定年を迎える。
無理なく続けることで、資産が積み上がり、「お金に対する不安」が「お金を活かす自信」に変わっていく姿を作るための最初の一歩を踏み出してもらうためのものだそうです。
目次
第1章 なぜ今?55歳からのお金の常識が変わった理由
第2章 知っておきたいお金の基本ルール
第3章 自分の「お金の現在地」を知ることから始めよう
第4章 55歳からの投資の第一歩~超入門・超実践編~
第5章 賢く活用したい!注目の制度「新NISA]とは?
第6章 保険を「守り」と「攻め」に活かす
第7章 失敗しないための心得~詐欺・悪質な勧誘から身を守る~
第8章 定年後のお金のタスクとリセット~無理なく賢く家計を管理する~
第9章 定年後もお金に困らない「人生を楽しむ」ための働き方
第10章 定年前に考えたい「お金の終活」~相続・贈与の基本と備え~
第11章 豊かなセカンドライフを送るためのお金の使い方
①世界の富裕層に学ぶ「お金を育てる」智慧
将来に向けて日本人は預金に資産を持っている人が多い中、欧米ではお金を育てるという発想が大事になる。
そのためには、資金と金利、時間、複利、そして知識が必要で、「お金に働いてもらう」という発想が大事というところから入っています。
お金を貯めこむのではなく、お金自身に働いてもらい、お金を生み出してもらうこと。
「金利×時間×複利」によって資産を増やしていくという考え方が大事であること。
複利でお金が増える場合、単利に比べ、例えば100万円を10%で運用した場合、5年後に161万円、10年後に259万円、15年後に417万円と単利の150万円、200万円、250万円に比べて大幅に増えていくことになる。
アメリカでは4%ルールがあり、年利(複利)4%程度で運用できれば、毎年その資産の4%程度を引き出して使っていても、元本を大きく減らすことなく、資産を長持ちさせられる可能性が高い。
また、手元のお金を時間軸で分ける。
短期間のお金は日々出入りするもので、3年以内に必要な資金。
中期間のお金は目的が決まっているもので3~10年以内に必要な資金。
長期間のお金はしばらく使わないもので10年以上先に必要な資金。
別の概念では、
「消費」は生きていく上で必要なものやサービスにお金を使うこと。
「浪費」は「今、本当に必要ないもの」「なくても困らないもの」にお金を使うこと。
「投資」は将来のためにお金を使い、それが将来さらなるお金や価値を生み出すことを期待する使い方。
金銭面だけではなく、人生を豊かにする自分自身への投資という考え方に経つと、健康への投資は、活動的な老後の土台となる。
学びやスキルへの投資、興味ある資格取得や新しい知識の習得は脳の活性化につながる。
趣味や経験への投資は実益につながることもある。
人とのつながりに投資することが、新たな出会いやビジネス機会を売るかもしれない。
これら「お金以外の資産」への投資が、定年後の人生をより深く、彩り豊かなものにするんだそうです。
②「お金の現在地」を知ろう
これからの人生を設計するうえで、現状を正確に知らなければ、どこに向かうべきか、どうやって進むべきかを具体的に考えることができない。
「お金の現在地」を知るための第一歩が「資産の棚卸」だそうです。
持っている不動産、銀行口座、投資金額など全て抑えます。
次に一つ一つの資産に「このお金は何のためにあるのか?」という目的を明確にします。
更に今後の収支と支出を見える化する。
毎月の収入と支出がどうなっているのかを具体的に把握するステップに進み、現在の家計状況を見える化する。
また、定年前後で生活スタイルが変化し、支出の内容が変わる。
現在の収支状況を把握し、定年後の変化を予測することで、より現実的な生活設計を立てることができる。
更に、将来にわたる収入と支出、その結果としての貯蓄残高の推移を予測するキャッシュフローシートを作る。
ライフプランが変わったり、収入や支出の状況が変化したりしたら、その都度見直して更新する。
このキャッシュフロー点検シミュレーションは、お金の流れの見える化、人生のお金の健康診断であり、お金の地図だそうです。
①いつ、いくら必要かが分かれば、対策が立てられる
②リフォーム時期、退職金時期、ローン完済時期、車買い替え時期、海外旅行出費など大きなお金の出入りを見落とさない
③資産運用の見直し、タイミングをつかむ
③55歳からの投資の第一歩
書籍では、55歳から始める投資の第一歩をどのように踏み出したらよいかを書いています。
例えば、資金が2倍になるには、72を利回りで割った年数が掛かること。
利回り10%で回せれば、72÷10=7年で2倍に。
また、投資を始めるにあたって最も大切なのが、「何のために、いつまでに、いくらお金を用意したいのか」という目標設定。
「老後の生活資金のため」「数年後の海外旅行のため」「孫への教育資金のため」など目的がはっきりすることで、どのくらいの期間でお金を準備したいのか、どの程度の金額を目指したいのかが見えてくるそうです。
更に、投資は基本的に長い時間をかけて資産を育てていくものであり、5年の運用では元本割れを起こすケースが見られますが、20年の運用では、元本割れはまず起きず、年率2-8%の成果をあげている。
従って、投資を始める際には、「最低でも10年、できれば20年以上は続ける」という長期的な視点を持つことが大切であること。
その他、自分のリスク許容度に応じて債券、投資信託、不動産投資信託などをあげ、投資信託でもインデックスファンドとアクテイブファンドなどを紹介しています。
ちなみに、川口さんが今から投資を始めるとしたら、毎月10万円を目標に、EMAX SLIM 全世界株式とNASDAC100を軸に、世界中の株式に分散投資し、手数料が非常に安い商品を毎月定額を購入し続けるするそうです。
④定年後もお金に困らない「人生を楽しむ」ための働き方
今の70歳は心身ともに若々しく、まだまだ活躍できる方がたくさんいる。
長く働くことの大きなメリットの一つは、経済的な安定につながることです。
働き続けることで「勤労収入」を得ることができる。
また、働くことは健康維持にもつながる。
身体を動かし、頭を使うことは、心身の活性化に役立つ。
長年培ってきたキャリアや専門知識は、定年後の大きな武器になる。
慣れ親しんだ業界・職種での再就職なら、即戦力として活躍出来、これまでの人脈も役立つ。
豊富な経験を活かし、コンサルタントやアドバイザーとして企業や個人の相談に乗る仕事についたり、経営経験がある方なら、他の企業の役員として迎えられるケースもある。
また、興味のある分野や企業について、定年を機に、全く違う分野の仕事に挑戦する。
その際、仕事内容、求められるスキル、収入の目安、必要なコスト、業界の将来性などを調べ、慎重に検討上、新しい世界に飛び込むのも刺激的で魅力的な選択肢です。
収入の多寡だけではなく、「楽しいか」「やりがいを感じられるか」といった自分の「ものさし」で判断することが後悔しない選択につながるそうです。
⑤定年前に考えたい「お金の終活」
もしものことがあった時、残された家族が困らないようにするには、そして自分の築いてきた資産や想いをスムーズに引き継いでもらうためには、元気なうちからの準備、「お金の終活」が大切となるそうです。
相続税は、受け継いだ財産の総額が、基礎控除額「3000万円+(600万円×法定相続人の数)」を超えた場合にかかるそうです。
また、相続で最もトラブルになりやすいのは、不動産で、相続トラブルを防ぐには、元気なうちに家族で話し合いの場を持つことだそうです。
定年という節目を機に家族会議を開き「誰に」「何を」「どう分けるか」を明確にしておくことが円満相続への近道だそうです。
そして家族会議で話し合った内容を、法的な効力のある形で残すのが「遺言書」だそうです。
いずれにせよ、お金の流れを見直す大きな節目である定年前に、相続や贈与といった将来のことを含めて、一度プロの視点からアドバイスを受けておくことが非常に有意義だそうです。
⑥自分の所感
私は自分が好きな株式に直接投資するスタイルを取っている為、川口さんの書籍で勧めるインデックス投資を前提とした投資方針は取らないですが、まだ投資を理解していない娘には、すごく合っているかと思いました。
(但し川口さん本人は、Apple、セリア、ユニクロなど個別株の経営者のフィロソフィーを見て投資を実施しているとのことで、今の私の投資スタイルに近いことを昔から実践しているそうです。)
また、人生のキャッシュフロー(入出)の作成は今回初めて体験してみて、大雑把に必要な金額が分かったことは、貴重な体験でした。
良かったら、本書をお読みください。
