本日は、長倉 顕太さん著作 すばる舎出版「移動する人はうまくいく」を紹介します。
著者の長倉さんは、もともと出版社で働き、1000冊以上の本を読み、研究してきたそうで、その結果、「環境を変える」ことにフォーカスすべきだと言います。
この環境を変えるために移動する。
その結果過去と同じ毎日を繰り返さないようになる。
それが行動につながり、年収UPなどにも繋がると考えるそうです。
尚、長倉さんは企画した本の累計は、1100万部となり、独立後ホノルル、サンフランシスコに拠点を移して活動し、本やコンテンツのプロデユースや、マーケテイングを個人や法人に伝えているそうです。
目次
第1章 なぜ、移動する人はうまくいくのか?
第2章 なぜ、移動中はインプット&アウトプットがはかどるのか?
第3章 なぜ、移動すると行動力が上がるのか?
第4章 なぜ、移動する人は仕事にもお金にも恵まれるのか?
第5章 なぜ、移動すると良い人間関係が増えるのか?
第6章 移動体質をつくる30のアクションプラン
①「とどまる」から能力は退化していく!移動することで「才能」「能力」が開花する!
ある有名なミュージシャンのブライアン・イーノさんという方が、「狩猟時代に比べて現代の人間の脳は小さくなっている」と語ったそうです。
狩猟時代は、いつも何が起こるか分からないため、サバイバル能力がないと生き残れなかったのに対して、現代は、「答えありきの教育」しか受けてきていないから、予想外の出来事に弱い。
また、著者が多くの人と話す度に、そもそも「好き嫌い」を感じることすら出来ない人ばかりで、センサーが壊れてしまっているのが原因だと考えているそうです。
自分の感覚を取り戻すためにも、センサーを強制的に再起動せざるを得ない環境に身を置くしかない。
そのときに有効なのが、行ったことのない所に行くこと。
全く違う環境に行くこと。
過去の常識が通用しない場所に行くことで、人間が本来持っている感覚がよみがえってくる。
その結果、自分の好き嫌いがわかるようになり、自分が本来、やりたいことが見えてくる。
著者の経験では、出版社の会社員時代は打ち合わせを東京で行うことが多かったが、独立してからは、毎週のように東京、大阪、福岡と飛び回り、毎月アメリカと日本の往復をするようになっていく。
そんな生活が、年収を上げ、出版をするなど会社員時代には考えられないような生き方になったそうです。
つまり、「移動距離」が尋常ではなく変わったことで、自分の才能、能力がどんどん覚醒していって、収入が驚くほど高まったんだそうです。
②移動中にやるべき2つのこと
移動中にすべての「やらなければいけないこと」の処理は移動中にするそうです。
また、あらゆる情報収集(インプット)も移動中にするそうです。
更に、アイデアのアウトプット、SNSの情報発信も移動中の方がいいものが出るそうです。
③なぜ、移動すると行動力が上がるのか?
筆者の知り合いの歯科医師でありベストセラー作家の井上裕之さんは、帯広市で歯科医院を経営しながら、週末は東京で作家として公園かとして活動しているそうです。
たとえ用事がなくても、体調が悪くても必ず週末に東京に来るというペースを20年間守っているそうです。
また、アメリカには複数の家を持っている人が意外と多いそうで、日本でも地方創生の名のもとに支援が整っていたりするため、行政のバックアップもあり物価が安いので、他地域居住は意外と簡単だそうです。
④なぜ、移動する人は仕事にもお金にも恵まれるのか?
著者は「選択肢を増やす」ということを考えたときに「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くかを」選べないという異常事態が当たり前のこととされていると言います。
高学歴で能力が高かったりで、現状でも満足できる収入を得ていたり、転職市場でも自分を高く売れる人であって、凡人が会社員をやっていてもいいことなんてないというのが著者の考え方のようです。
著者は「何をやるか」はあまり重視しておらず、「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くか」を重視しているそうです。
特に忘れがちなのが、「環境からすべては生み出される」ということだそうで、だからこそ「誰とどこにいるか」に徹底して拘ったそうです。
著者は、どこでも働けることを重視して、コンテンツビジネスを始めたそうで、教育ビジネスが良いと言います。
「ストアカ」というサイトで講座を売る商売をやってみる。
教育コンテンツをどんどん揃えて、それをオンラインに展開していくのが、「移動」のためにはいい。
その第一歩として、講座の開催から始めて、それを動画にして配信するのも良いそうです。
電子書籍の出版も自分で配信が可能なため、良いそうです。
その際にも教育コンテンツは、講師の知名度よりも、テーマで売れるので、初心者でも売りやすいそうです。
⑤なぜ、移動すると良い人間関係が増えるのか?
本書のテーマである「意志の力ではなく、環境の力を利用する」というアプローチしか、意志の弱い凡人は人生を変えることができない。
だから、移動による環境変化を書いてきた。
どの環境にいるかによって人生が決まる。
そして一度、ある環境に入ってしまえば、キャラクターが設定され、人生が決められていく。
ということで、著者が言いたいのは、環境を選ぶ自由をいつも持っておくことで、何を選択するかではなく、選択肢を増やすことを基準に生きるべきだと伝えているそうです。
そこで重要なのが「移動」に慣れ、「簡単に移動できるキャラクター=簡単に人生を変えられるキャラクター」ということなんだそうです。
特に人は慣れた環境にいたがるから、移動することが当たり前になるキャラクターを設定する必要があるんだそうです。
⑦移動体質をつくる30のアクションプラン
30個あるアクションプランのうち、やっているもの、やってみようと思ったことのみ抜粋します。
・「即レス」「即イエス」「即報告」を心掛ける
・率先して人を紹介する
・年下の知人を積極的につくる
・著者に会いに、書店イベントに行く
・コミュニケーションコストの低い人になる
・通勤経路を変える
・1泊の海外旅行に行く-「いつでも、どこでもいけるという自分になるためにもまずは弾丸海外旅行を計画する」
・年4回は海外へ、年4回は国内へ-移動することに慣れる
・月1回はホテルに泊まる
・海外在住の日本人と関わる
・1日10分生成AIに触れる
・ロードムービーを観る
・1日1冊読書をする
・洋楽か、歌詞のない音楽を聞く
・海外の情報をインプットする
・海外投資を始めてみる
・外貨を稼ぐ
・子供を連れて海外の大学に見学に行く
・社会貢献をしてみる
・国に頼らず生きる意識を持つ
・毎日同じ時間同じことをする
⑧自分の所感-移動することを増やすのは良い判断だと思うけど
長倉さんが提唱する「移動する人はうまくいく」という考え方は、営業にも通じるところがあり、チャンスを掴むために、数あるチャンスと思われるところに顔を出すという考え方に通じるところがあると感じました。
一方、フリーランスになることが、会社に縛られない生き方なのかというと、これは仕事の大きさなどで決まってしまうとも思います。
但し、自分の身体を違うところに運んでみるという経験がとても大切であるということは、改めて自分の考え方にインプット出来たかと思います。
別荘も買ってみようかな。