インド訪問(2023年9月18日~27日)-インドが来る!

今回は、出張で約12年ぶりにインドを訪問した時の様子をレポートします。

もともと前職で2011年にデリー、バンガロールなどを訪問したことはあったのですが、今回デリー、ムンバイを訪問し、正に急速な経済発展が始まっている様子をいたるところに感じました

①首都ニューデリーが綺麗になっていた!

まず、デリーの方は、昔の北京五輪や上海万博時を思い出すような大都市としての機能が10年前に比べると、相当充実していました。

外国人が短期的にホテルに滞在し、街を動き回る分には、東南アジアの大都市部とあまり違いを感じませんでした。

但し、2023年のG20開催後で、政府が露天商の立ち退きをさせたりなど、大分化粧をした後だったこともあるようです。

①10年前に比べ、兎に角街や空気がすごく綺麗になっている。

 ➡尚、空気については、冬はスモッグが下りるようで、駐在員の方によると、決して空気が綺麗になった訳ではないそうです。

②ダッカメトロなども開通し、インフラ整備も進んでいる。

 しかし、新しい車が増えており、渋滞も激しく、更なる大開発が予想される。

③ニューデリーの物価でも、東南アジアの大都市に比べてまだ安い。(中華、日本食といった外国食も)

10年前の衛生状態が悪く、必ずお腹を壊す、生野菜は食べられないなどといったことがないこと。

そして、東南アジアや中国のような新興国と比べても、ニューデリーの首都でさえ、まだ物価が安いことも、これからインド経済に大きな伸びしろがあることを強く感じました。

②ムンバイは今後30-50年に掛けて上海経済圏並みに整備/拡大していく!

更にびっくりしたのが、今回初めて訪問したムンバイの大開発です。

ムンバイ市はインドの代表的な企業(リライアンス財閥、ICICI銀行、TATA Steel,JSW Steel等)の本社がある、中国でいうところの上海にあたるところです。

上の写真は、Bandra-Woori Sealinkという橋梁の写真ですが、これにとどまらずムンバイの湾岸地域の開発、市内のメトロ開発とあちこちで高架橋やトンネル工事が進んでいます

更に高速鉄道新駅(以下が工事中現場)、新空港の開発、Nami-Mumbai、Mumbai北部含めた経済圏の開発と、今後50-60年に渡って、大規模な開発が進んでいくこともイメージが付きます。

また、インドのホテルのサービスも格段に良くなっており、一度覚えると気を利かせたサービスをしてくれること。

インド企業のTOPの方との対話を踏まえ、視点がグローバルで優秀な人々が多いことがよくわかりました。

③インドは、西欧諸国とアフリカを繋ぐ架け橋にもなる!

インドは、英語文化圏であり、民主主義国家でもあります。

従って、インフラ開発のスピードは開発独裁ではない分、中国に比べると遅かったとも言えますが、これから高度成長期に入っていること。

更に西側諸国との相性も良いことから、インドの人材がアメリカをはじめとする西側諸国に移住したり、西側諸国からの投資も今後更に活発にされる傾向にあると予測します。

インドは、今年中国を抜き、世界最大の人口となりました。

更に、先日紹介した「2050年の世界」でも、2050年に16億人に達すると予想されています。

「2050年の世界」を読んで-世界の中の日本を意識しよう! – アイアンマンブログ (ironman1977.com)

更に、16世紀以降アフリカ諸国への印僑の移住により、今ではアフリカに200万人の印僑が住んでいると言われており、インド政府、企業のアフリカへのインフラ投資も活発です。

今後、インドおよび南アジア諸国、更にはアフリカ諸国の人口が今後爆発的に増えることが予測されている中、アフリカの成長を一緒に取り込むことに近い位置にいるのは、実はインドではないかと感じています。

④私の所感-2023年のインドに20数年前の中国の成長の雰囲気を感じた!

兎に角大都市の街中が大開発の嵐。

そして、インド人の民間エリート層は、凄く優秀であることを身をもって体感し、理解しました

更に、最初から世界を見ているという点も、アメリカ、中国、ベトナムに似たメンタリテイーを感じました。

加えて、上述した通り、アフリカとの長い関係性もあることから、今後インドが世界の中心になっていく可能性が非常に高いことを肌で感じました。

是非一度、デリーだけではなく、ムンバイ、バンガロールにも足を運んでいただき、現地の経済成長を感じ取っていただければと思います。