「ナカニシ」の紹介-栃木県発のグローバルニッチトップ企業

本日は歯科医療用回転機器で世界でのシェアが高い「ナカニシ」を紹介します。

こちらの会社も柳下裕紀さんに紹介いただいた企業となります。

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まず、このナカニシという会社の売上高の展開を見ると、日本国内よりも、欧州、北米での売上高の方が多く、グローバルで売上を上げている会社なんですね。

PowerPoint プレゼンテーション 2024年12月決算資料

で、以下の連結決算上でも、経常利益172億円と、利益率22%。

更に、直近買収したDCI,リファインを除いた事業で見ると、なんと2024FYの経常利益は買収前の事業で殆ど稼いでいたことがわかります。

実はこのナカニシの歯科医療用回転機器(ハンドピース)は、世界シェア28%もあり、世界第一位の会社だそうです。(2030年には29-33%を狙っているそうです)

この機器は24,000点の微細な金属部品と930もの工程があり、それを90%内製加工組立をし、6500点もの商品があるそうです。

この歯科事業をメインとしながら、DSO(DentalService Organization)事業参入(歯科医院経営に付随する様々な業務、例えば、医院で使用する施設や機器のメンテナンス、歯科材料の調達)を目的としたDCIの買収、歯を削る技術の応用とした外科事業、そして微細、精密加工用のスピンドルを供給する機工事業の4つとしています。

売上高/EBITAの観点で言えば、圧倒的に歯科事業であったものに、売上高ではDCI事業が大きな金額を占めることとなりました。

売上高

EBITA

実は、このナカニシが創立100周年となる2030年に向けて、大きな目標を掲げ、この10年の間に、M&Aを絡め、事業を大幅に拡大しようとしているステージにあります。

沿革を見てもらえば分かる通り、2018年に、世界で2社しかないインプラントモーターの開発製造を行うスウェーデンのIntegration Diagnostics Sweden ABを買収。

更に、2022年にドイツの高周波スピンドルメーカーAlfred Jäger GmbHの買収。

そして2023年に米国のデンタルチェアメーカー、DCI International, LLCの買収。

同年、中国の歯科機器メーカー、桂林市锐锋医疗器械有限公司の買収を行っています。

沿革|企業情報|株式会社ナカニシ

この買収によって、コア技術の強化、製品ラインアップの拡充、そして販売ネットワークの強化につなげることにフォーカスしています。

また、ナカニシが優れているのは、IRにて、自社の戦略をしっかりと投資家に伝えていく姿にも現れています。

NV2030S_1

中期計画では、事業戦略、M&A戦略、企業価値向上、株主還元施策に関する2030FYの絵姿も示しています。

今後の事業の伸び率でいうと、歯科事業のビジネスモデルの拡充に加え、外科事業の拡大をM&Aも含めて検討していくそうです。

栃木県の会社が、この7-8年の間に、欧州、米国、中国のM&Aを通じて、これほどにグローバルマーケットに打って出て、企業価値を向上させようと頑張ってくることが、凄く共感を持てました。

元々の技術力の高さもあり、今からの投資は期待できるのではないでしょうか。