「あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルールー40代が一番仕事も遊びもおもしろい。」を読んで

本日は、田中 和彦さん著作、「あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルールー40代が一番仕事も遊びもおもしろい。牙の抜かれた自分でいいのか」を紹介します。

田中さんは、リクルートに入社。

その後ギャガ・コミュニケーションズなどを経て、著者出版時は人材コンサルタント/コンテンツプロデュ―サーをされていました。

この本自体は、2010年に初版が出ていますが、2017年には101版。それほど、読者の心を今でも書き立てている本と言えるのではないかと思います。

目次

第1章42歳からの「生きざま」のルール

第2章42歳からの「キャリア」のルール

第3章42歳からの「働き方」のルール

第4章42歳からの「仕事術」

第5章42歳からの「上司」のルール

第6章42歳からの「人間関係」のルール

第7章42歳からの「学び」のルール

第8章42歳からの「生活とお金」のルール

第9章42歳からの「遊び」のルール

第10章42歳からの「挑戦」のルール

➀「あがり」より「ふりだし」を意識しろ

「42歳は、大学を卒業して就職した人であれば、ちょうど20年過ぎることになる。

この分岐点で、その後の生き方のスタンスをどう捉えるかによって、人生は180度違ったものになる。

「守りの人生」を選択するのか、「攻め続ける人生」を選択するのか、の2者択一だ。」

流石、元リクルート社員。

ご本人も40歳に退職し、42歳には、次の職場も転職して、無職となっていたそうです。

その中でも、会社の肩書が外れて「素の自分として勝負できることが、最後の最後には自分自身を助けることになる」。

「「代わりがいない存在」になると、人材価値は一気に高くなり、年収も上がる。」

「一見無関係に思えるスキルや知識や経験でも、複数がうまく組み合わされると、キャリアが磨かれ、光り輝いてくる」「

「何をしたって食っていける」という楽天力を持て」などと強気の言葉が並びます。

著者の会社員時代の「理想とする働き方」とは、「いつでも辞められる存在になって、しかし、辞めずに、その場で死に物狂いで働く」という考え方だそうです。

そのためには、

➀会社と対等な関係にいられるだけの普遍的な力を身につけているだろうか。

②いざというときに、会社に有無を言わせないだけの働き方をしているだろうか。

この2つをチェックし、常に意識しておけば、いざというときに怖いものがなくなる。

更に自分の会社を辞める去り際を意識してそこから逆算したキャリアプランを考えてほしいとあります。

②苦労は買え。後から必ず「売り」になる

もう一つは、「苦労」「ただ働き」の中にこそ、宝は埋もれているということです。

「すぐに金になる仕事は、アウトプット型だ。

しかし、ただ働きの仕事は、インプット型が多い。

損得勘定とは関係ないところにこそ、大切なものが埋まっているものだ。」

私は、サラリーマンなので、フリーランスの世界にまだ入っていないため、実感として湧かない部分もありますが、「良質なインプットをどのように継続的に行うのかが大事」と解釈しました。

③24時間のポートフォリオは自分で管理

サラリーマンの場合は、○○会社フリーエージェント事業部と契約していると考え、残りを新規事業部として、自分の意志でより多くの時間を割き、明確なテーマを与え、目的と納期を定めるという考え方も述べていました。

副業などを考える人にとっては、必須の考え方ですね。

私は、会社の業務時間前1時間半程を充てて、ブログを書いています。

④自分の所感

やっぱり40歳定年制度があるリクルート出身者!

最初にこの本を読んだとき、私は「サラリーマンもこのような攻め続ける生き方だ!」と著者の考えに飛びついたのを思い出します。

結果として、私自身転職したのは42歳でしたし、20年間下積みをし、基礎力を高め、結果も残してきたという自負もある中で、自分がどの会社にいっても通用しないはずはないと思い込んでいた勘違いも当時、多分にありました。

しかし、今読んでも、この本が訴えかけるサラリーマンでもフリーランス同様の意識で働くことの大切さや、後半の人生にこそ、チャレンジすることに意味があるという主張に同調したい部分は有ります

(でも、家族の出費が最大となる今、敢えて不安定を選ぶのは、私は選択しませんw。)

また、②「苦労を買え」の部分については、「インプット」があった上で、良質な「アウトプット」があるというのは良く分かります。

私はこのインプットを「自分が興味を持ち、皆さんに紹介したい本」に定めて、法人営業、時間術、健康に絞って紹介しています。

「9割の企業は、10年以内に廃業する。」

このような事実も厳然とあると思いますが、自分の収入を多角化したり、新しい挑戦をすることで、サラリーマン社会以外で知見が圧倒的に増えることはあると思います。

ということで、この本を読み、チャレンジ精神を身につけるのは良いと思い、紹介致しました。興味を持った方は、是非読んでみてください。