本日は、ジェフリー・ミラーさん(進化心理学者)、タッカー・マックスさん(作家)著作、立花玲さん監訳「モテるために必要なことはダーウィンが教えてくれた」を紹介します。
この本は科学的な適職等を書いている鈴木祐さんが推薦していることもあって、科学的な裏付けのある根拠のある話ではないかと期待し、手に取ってみました。
タッカー・マックスさんは、「地獄でビールを出してくれればいいのに」などの200万部を売り上げた作家で、100人を超える女性とのセックスを経験したモテる男性だそうです。
また、ジェフリー・ミラーさんは進化心理学者で、「排卵期のラップダンサーはより多くのチップを稼ぐ」という研究でイグノーベル賞の経済学部門を受賞するような活躍をされたそうです。
更に橘玲さんがこの本を監修し、「進化論的・生物学的に考えたモテの法則を残しながら、アメリカ文化が色濃く出ている部分(パーテイーでの男女の出会い、ボデイコンタクト等)をそぎ落とし、日本流にアレンジしたとのことで、非常に読みやすくなっています。
目次
PART0 モテを実現する5つの原則
PART1 理論編 進化論的にモテを理解する
PART2 準備編 モテる要素を装備する
PART3 実践編 モテのシグナルを発する
➀女性が関心をもつ分野で、自信をもつことが、モテに影響する
パートナー選びにおける自信とは、女性が関心をもつ能力それぞれについて、男性がもっている自信の総和だそうです。
例えば、大きな強みとしているのは、スポーツが得意とか、お金を稼げるとか、冗談をいえるとか、ワインを選べるとかだそうです。
その中でも、女性との性的な面での成功が好循環になる、つまり、女性は、他の女性によって選ばれた男を、選ぶ傾向にあるそうです。
社会心理学には、「ソシオメーター理論」という「評判や社会的ステイタスや名声といったものを記録するような計測器」を脳に埋め込むように人類は進化してきたという考え方があるそうで、この数週間もしくは数か月の間、女性とどれくらいうまくやれていたかの勢いの力がモテに必要な実際の能力と合わさって、女性から選ばれることへの自信を決定するそうです。
学生時代、手あたり次第女性と付き合えている男がぱっとイメージできます。
②女性であるとはどういうことか理解する
女性にとって男と交際するときに、拒絶されることはそこまで恐れていないそうです。
恐れるのは物理的に危害を加えられることと、性的な暴行を受けることであり、更に妊娠すること、見捨てられること、性感染病をうつされることだそうです。
また性的な評判について、例えば、誰とでも性行為に及ぶなどの悪評が立つことを、自らの社会的ステイタス(知人、同僚、家族、近所づきあい)の中で心配しているそうです。
更に、女性は、彼氏になった人も社会的地位を構成する大きな一部として、女友達の評価を気にし、そして付き合う彼氏の評価によって、仲間内での地位に影響するそうです。
尚、その評価の中には、彼氏がその彼女をどう扱うかも参考にしているそうで、彼女の女友達とも仲良くする努力をする必要があるとのことです。
③女性は何を求めるのか、なぜ求めるのかを理解する
女性は有能な男を求めるよう進化した。
その有能さとは、
1.優秀な遺伝子をもっているか、
2.よきパートナーになるか、
3.よき父親になるかという3要素をみているそうです。
また、その具体的なポイントとして、
➀肉体的に健康であること、
②メンタル面で健康であること、
③賢いこと(学問的知性ではない)、
④意志力があること、
⑤やさしさと男らしさを持っているか
を確認するそうです。
例えば、意志力が女性の基準に何故あるかと言うと、女性は堅実性を男よりずっと高く重視するそうで、例えば、堅実性が比較的高い男は、ほかの魅力的な女の子をナンパしたり浮気したりする可能性が低いこともあるそうです。
更に魅力的な特性を持っているだけではなく、見せることが大事だそうで、具体的なモテるためのシグナルの発信
➀社会的証拠(人気、ステイタス、影響力、名誉、外向性、名声)、
②物質的証拠(快適に暮らせて、頻繁に出かけられるくらいのお金を稼いでいること)、
③美的な証拠(身だしなみ、服装、芸術、音楽的スキル、部屋など)、
④ロマンテイック証拠(自分だけに特別に気があることを示されること)、
⑤出会いの場の設定(女性が多く、男性比率が低く、自分の価値が高まる場所))
を見せることが、結果的に女性にモテることに繋がるそうです。
④自分の所感-女性にモテるための行動を始めてみよう
男性の多くは、勿論女性にもてたい。あわよくば女性といい関係になりたいという気持ちがあると思います(特に若い時やパートナーがいない男性など)。
一方、歳を重ねて、自分のパートナーとなった嫁さんの気持ちは良く分からない。
更に、結婚すると、他の女性との恋愛にも積極的にならない(なれない?)となると少しずつ女性にモテようとする気持ちが薄れてくる人もいることでしょう。
私もその一人でした。
しかし、改めてこの本を読んでみると、女性から見た男性に対する不満度がどこにあるのかを改めて理解しました。
そのモテるための秘訣の一つ、美的証拠の内容をネタバレさせますと、女性は、男性の洗練させたセクシーな装飾品や芸術的・音楽的スキル、審美眼、そして人生のすべての美的側面を重視するそうです。
つまり、男性の身だしなみや香り、服装、車、音楽、家具、部屋、インスタグラムの投稿、プロフィールなどを評価するそうで、これらすべてが、さまざまな特性、特に体の健康、知性、意志力、共感力をいかに磨いてきたのかを表す信頼できるシグナルとみなすそうです。
そう考えると、妻が私の身だしなみ、服装についてがみがみいう気持ちもなんとなく理解できます。
モテることを進化論をベースに分析する。
私は、この本を楽しく読み、もう少し女性(多分妻)にモテるようにふるまおうかなと思いました。
興味がある方は、是非本を手に取ってみてください。