Google Alertと専門紙によるハイブリッド公知情報収集術

前回の記事では、法人営業にとって大事な情報とは何かを定義して、その情報を継続的に収集し、共有していくことの大事さを説明しました。

法人営業が必要な公知情報とは何か。 (ironman1977.com)

実はお金を掛けずに、日々検索キーワード情報を収集するGoogle Alertを使うことで、日々継続的にキーワード情報を収集できる仕組みがあります。

では、具体的にどのようにキーワードを設定し、毎日の情報収集、共有に繋いでいけるのかを説明します。

1.Google Alert活用による情報収集手法

法人営業にとって大切な情報とは何か。

それは①顧客、②顧客を取り巻く環境、③商品情報、④自社及び競合他社情報、と私は考えます。

また、その情報収集にあたり、キーワードを設定をすることで、効率的に情報収集ができることを前項でお伝えしました。

実は現在は、各経済新聞や業界専門紙と契約していなくても、必要な情報、少なくともそのキーワードに関するニュースを無料で把握できます。それがGoogle Alertを活用したキーワード検索です

Google Alertは自分が気になるトピックに対して、新しい検索結果が見つかった時にメールが日々届くように設定しておくことで、特定のニュースや製品、自分の名前を言及しているコンテンツに関する情報を無料で受け取れます。

(詳しくはアラートの作成 – Google 検索 ヘルプを参照ください。)

この機能を活用し、自分が集めたい上記①から④の情報を登録しておくのです。

2.キーワード検索の設定の仕方

ここから、検索キーワードの設定方法をお伝えします。まず初めに①顧客、②市場、③自社商品、④自社/競合と想定される単語を検討、書き出します

スタートアップのようなまだその市場が成長していく過程にある場合には、ターゲットとする①顧客、②市場、③自社商品の3つに絞っても良いかもしれません。

顧客及び潜在顧客となりえる会社を登録する際にも、会社名若しくは代表取締役名といった複数キーワードを登録することで、情報の洩れがなくなります

例えば自身がAI受託事業の法人営業だった場合を考えてみましょう。

具体的に、そのAI受託サービスの顧客が保険業界、ターゲットはA社、自社の提供商品が台風等の自然災害発生時に自動で浸水時の損害額を算出するようなドローンも活用した3次元AI解析サービスだったとします。

①顧客として、保険業界に属するA社、B社、C社、D社、E社まで登録します。

②顧客を取り巻く環境として、例えば保険、損害保険、生命保険等を登録します。また、「台風」、「浸水」といった言葉も登録しておきます。

③自社商品は、「3次元解析」、「AI解析」、「ドローン」といった文言も登録します。

④自社及び競合他社情報については、自社名および競合他社情報を登録します。

⑤サプライヤーに関しては、例えばエヌビデア、アズールなどです。

私自身は今の会社で、①~⑤に関して約3-400のキーワードを登録し、日々の情報を収集しています

この設定により、届く公知情報を毎日整理し、必要な情報を関係者に提供していきます

3.キーワード検索による情報収集の効用

このようなキーワードを検索し、毎日こつこつと情報を収集、関係者に提供すると何が起きるか

実は顧客や仕事に対する興味がより増していくのが、第一段階だと私は実感しています。

自分が日々一緒に仕事をしているだけでは得られない上記情報を継続して得ることで、自らの視点が顧客よりになる、新たな気づきを日々得ることで自らの活動がより充実したものになっていきます

勿論、記事によっては、有料のものも多く、詳細は購入する必要があるものもあります

自社にとって重要な情報を直接提供してくれる専門紙もあるかと思います。

従い、キーワード検索による情報収集、専門紙による情報収集のハイブリッドにより、結果として網羅した情報収集が可能となります

4.纏め

(1)公知情報の収集のために、①顧客、顧客を取り巻く環境、③製品情報、④自社、競合他社、に関するキーワードを設定します

(2)キーワードを設定したら、Google Alertにて、そのキーワードを設定することで、毎日のニュースが無料で届くことになります

(3)届いた情報を毎日継続的にチェックし、必要情報を関係者に提供することで、自分自身が情報を整理し、理解するようになります。

(4)自社に必要な専門紙情報と合わせて活用することで、必要な知見を網羅的に得ることができます

上記活動により、何より自分自身が顧客視点に立ったり、モチベーションを高めることができます更に、その記事を関係者とシェアすることで、より相手との信頼関係が高まります

身近な情報収集方法となったGoogle Alertを活用して、より網羅的な情報を収集、共有する術を今日はご紹介しました。

自社にとってキーワードをどのように設定すべきか等質問があれば、コメント欄にてお知らせください。