こんにちは。海外法人営業に携わるすがわら あつしです。
今回は、海外の方の日本来訪に伴い、対応した際、東京の大まかな歴史について、纏めてみたものを紹介します。
ちなみに、今回の日本訪問者は、インドの市、コンサルタント、建設会社の従業員の方々でした。
東京での観光は、渋谷、東京スカイツリー、皇居、お台場(レインボーブリッジ)、浅草寺、銀座、六本木など。
この後、富士山、箱根、竹芝クルーズなどを回るそうです。
また、インド国内では、地下鉄や道路/橋梁建設が真っ最中で、日本が作ってきたインフラ計画も参考にしながら、日本政府の資金面での支援により、各地域で建設が進んでいるとのこと。
本人たちがインフラ整備に関わる方々で、日本/東京のインフラ事情には興味があるようで、実際に大江戸線に乗ったら、興味津々でした。
尚、インドの方は、東南アジアの方に比べても、現状は所得が高くはないためか、人気のある日本のお土産屋は、ダイソ―、ワークマンなど、価格が安く、極めて実用的なお店でした。
(ユニクロでぎりぎりの価格イメージ)
また、私が待ち合わせをした銀座Nineには、ドンキホーテや肉のハナマサなど、価格がリーズナブルなお店が並んでいました。
これは、安売りで豊富な品揃えのお店が海外の顧客にも喜ばれるのかなとも思いました。
さて、私自身、日本、東京のインフラ網の発展の歴史を理解しておらず、今回インドの方に紹介するために、以下の動画の内容を活用し、纏めてみました。
(139) 首都圏 ほぼ全ての鉄道路線網の歴史(Ver1.0.0) – YouTube
(171) あなたの知らない【東京の歴史】‐昔と今を比較しながら世界的な大都市・江戸と東京の歴史を徹底解説 – YouTube
①東京のインフラは、室町時代から大改造!
東京の大まかな歴史は、主に室町時代から始まり、太田氏により江戸城が築城され、当時は、江戸湊、品川湊、浅草湊といった港があったそうです。
その後、江戸時代になり、徳川家康が、江戸を東京の中心にするために、
①河川経路(江戸川、荒川)の移動による江戸中心部の水害対策整備
②神田山切り崩しによる江戸城西部の埋め立て
③神田上水、玉川上水の整備
により、住居が整備され、住人の数も増え、大江戸という街が出来上がりました。
更に、江戸への陸路を整備し、①東海道、②中山道、③甲州街道、④中山道、⑤日光街道が出来ます。
その結果、当時、江戸が100万人(ロンドン85万人、パリ60万人)と、世界一の都市となったそうです。
その後、明治時代に、京都から東京に奠都となりますが、インフラの更なる整備という観点でいうと、関東大震災がそのきっかけとなったようです。
この時に、火事で家屋の60%(40万戸)が燃えたそうで、その反省から、
①道路の拡幅、道路網の整備(昭和、靖国、八重洲、晴海通り)
②115の橋梁整備(隅田川沿いなど)、
③避難公園の整備
がされたそうです。
②鉄道網の整備
鉄道網の整備は、1872年に品川-横浜間の鉄道が敷設された後、1927年には初の地下鉄が開業。
その後、東西南北、環状線の開通、近年では地下鉄、私鉄、JRの相互乗り入れが発達していきます。
このように歴史を振り返ると、東京の鉄道網の発達は、150年超の時間を掛け、今や世界一の鉄道網が広がっていることを改めて実感しました。
③道路網の整備
日本の高速道路網の整備は、1960年代から始まり、東京都市圏でも以下のように整備されています。
一方、一般の人の通勤手段では、既に発達していた鉄道網が引き続き使われることとなり、今でも東京の通勤・通学については、電車(一部バス)を使う人が全体の90%以上と重要な輸送ルートであることが分かります。
(ちなみに、大都市圏以外は、日本はほぼ通勤・通学手段は自家用車となります。)
このような歴史を見ると、東京が長い年月をかけて、人々が住みやすい土地に変え、インフラ網を整備してきた結果、今では3000万人の人口が集まる首都圏になったことが分かります。
東京に来る観光客の方や今住んでいる方にも、改めて、このような歴史の流れがあって、東京が住みやすい都市になっていることを理解してもらえればと思い、今回取り上げました。