神戸物産の紹介-業務スーパーの躍進!

本日は、神戸物産を紹介します。

普段、近くのスーパーを回って、食品を購入するのが、私の一つの趣味です。

近所には、Ozeki、OK Store、ライフ、肉のハナマサ、西友、サミット、ピーコック、東急ストアなど様々なスーパーがあり、お肉はどこ、刺身はどこ、野菜は、加工品は、お菓子は、と使い分けて使うことが多いです。

そのスーパーの近くに、業務スーパーもありましたが、かつて店舗に入っても、その良さを理解していませんでした。

ましてや、成長している企業としても研究したことはなく、今回も柳下裕紀さんの講義を受けて、初めて、凄さを知った次第です。

①神戸物産の歴史

神戸物産は1981年 兵庫県加古川市似てフレッシュ石守が前身。

一方、当時の大手スーパーのバイイングパワーに押されていたことから、1992年に中国遼寧省に自社グループ工場を作り、製造卸売事業に参画。

この経験から、その後製販一体のSPA事業に参入したんだそうです。

また、神戸物産は業務スーパーをフランチャイジーとして展開しており、実は製造小売事業が事業の根幹になっているそうです。

なお、フランチャイジーの開業費用は40-50百万円と高いそうですが、ロイヤリテイ収入(月額チャージ)が紫入代金の1%と低く、あくまでフランチャイザーとしての売上よりも、メーカ-としての製造小売りに力を入れているんだそうです。

また2006年以降、冷凍食品事業(ターメルトフーズ)、讃岐うどん製造(秦食品)、宮城製粉、豊田乳業、菊川(酒造)、朝引き若鳥など様々な会社を買収。

更に農業生産法人、養鶏事業、漁業にも手を出し、六次産業の仕組を精緻化したそうです。

ちなみに全取扱品数は5590アイテム、1店当たり2000-3000アイテム。

そのうちプライベートブランドが1940アイテム。

うち製造子会社にて350アイテム、中国及び45か国の協力工場から1590アイテムを輸入しているそうです。

更に、港湾施設等の物流インフラも自社のオペレーションで手掛け、SPAによる垂直統合により顧客ニーズを即座に生産計画に反映さえるなどのオペレーションが優れているんだそうです。

なお、直近の会社の業績(2024年第2四半期決算資料)は以下から見れます。

2023年10月期 決算説明資料 (kobebussan.co.jp)

②業務スーパーへの見方を変えた!

以前、業務スーパーに行ったとき、段ボールだらけの店内。

OKストアなどに比べるとピカピカの一流メーカーの品質には見えない包装、狭い店内など、価格の安さは優れていることはわかるものの、何が消費者に訴求するポイントなのか分かりませんでした。

あの時感じるべきは、プロ向けも含め、大量に仕入れる、若しくは自社で製造する仕組み、そして自社製造品と店舗の包装にお金を掛けない分、ローコストで利益を挙げる仕組みがあることだったのでしょうが、一般スーパーでの買い物慣れしていて、全然気づきませんでした。

うちのかみさん曰く、牛乳パック入りのスイーツは有名とか、聞いたので、ネットで調べてみると、冷凍食品中心にこんなにも種類がありました。

【2024】業務スーパーのおすすめ商品47選|マニアが選ぶ商品や買うべき冷凍食品|LIMIA (リミア)

ということで、改めて業務スーパーの良さを探求しに、8月31日、9月1日と近所の2店舗の業務スーパー行ってきました。

まず、朝びき若鳥。

もも肉100g80円以下は、今時ブラジル産以外あまりみません。

こちらの養鶏場から工場での加工、流通まで手掛けているのは、商品として強い。

次に宮城製粉の工場で作ったのであろう鶏肉の加工品。

5切れ308円は安い。

あと、神戸物産ならではの輸入品。

ししゃもとぼんじり、

これも楽しみです。

③神戸物産の株を購入したくなってきた!

これまで中国を中心に海外の工場の製造品を日本に輸入して事業を拡大してきたであろう神戸物産が、様々な加工食品の会社を買収し、更には農場や養鶏事業にまで乗り出し、食品生産の一貫体制を作る。

また、業務スーパーの小売り店は、フランチャイズにして、地域との協業を図っていく。

事業計画でも、更に全国に店舗数を拡大していく計画が明確に打ち出されています。

従来の価格競争力のある商品を仕入れ、販売するスタイルから、ユニクロやニトリのような製造小売り事業を邁進する神戸物産。

私の住むスーパー激戦区でも価格競争力が高いと感じました。

なお、私が住んでいる地域の大人気スーパーは、同じくEveryday Low Priceを標榜するOKストア。

業績はこちらも伸びていますが、非上場でした。

尚、OKストアは関西スーパーを買収しようとし、失敗。

結局は自前で関西にも進出することを決めたようです。

その点でも、神戸物産のフランチャイズ戦略の方が、ビジネスが広がりそうです。

いずれにせよ、食品の製造小売り事業という視点、勉強になりました!