「Fastenal」の紹介-ネジ、ボルトなどファスナー、間接資材販売の米王者

本日は、Fastenal(ファスナル)を紹介します。

この会社も柳下裕紀さんの講義で紹介された会社で、アメリカで建設資材、とりわけねじ、ナット類の物と物を止めるファスナーを販売しており、加えて、安全関連、切削工具、電池など間接資材を幅広く取り扱っている会社です。

以下にFastenalの歴史をまとめたプレゼンテーションがあります。

WF-616700_FastenalTimeline

同時にFasternalのサービス紹介動画です。

また、会社が提出しているAnnual Reportでは、過去10年間ずっと成長し続けていることが紹介されており、2025年度は、売上82億ドル、純利益12.6億ドル、FCFも10.6億ドルと高い収益力があります。

2025年度のAnnual Reportでは、この数十年間の企業価値を公表しており、その伸び率はすさまじいものがあります。(1987年に1000株-9000ドル投資をしていたら2025年末には、15MUSDになっていたことを示しています。)

2025-Annual-Report-and-10-K-with-Exhibits-Website-version.pdf

顧客層は、重工業が多くを占めており、製造業で75%超となっているようです。

Q4 2025 Investor Presentation

では、何故ねじやボルト、そして間接資材の製造、販売会社が1兆円以上の売上高と2千億円超の利益を毎年上げ、更に拡大していっているのか。

柳下さんは、ファスナー部品(ボルト、ネジ)や間接資材に絞り、全米を中心とした顧客に絶え間なく供給できる体制を作ったことが最大の参入障壁を作っていると説明しています。

こういった部品は重量があり、輸送コストがかさむ上、一つ一つの部品の販売だけでは、利益率も高くなく、効率的ではありません。

特にアメリカは広大で、物流の観点からは、トラック輸送がメインとなるため、自前配達部隊の構築、そして3500拠点以上のサービス拠点を整備することで、密度の高い店舗網による24時間配送体制が整っているそうです。

また、ファスナーの製造も自社で行っているそうです。

更に、従来型の支店での在庫販売から、顧客の施設内にて在庫管理をするFastbin等にて、製本をラベル付けし、顧客が購入した後の在庫管理ソリューションにて24時間365日の在庫管理を行うことで、即日、効率的なソリューションを提供。

更に、顧客の使用データを取り込み、特定の危機に最適な部品と数量を推奨し、電子調達文書のシステム交換により、調達から支払いまでのプロセスを実現したそうです。

その結果、顧客の稼働拠点で現地需要に合わせた在庫を持ち、地域物流網で支える場所を作ることになったそうです。

現在は、在庫の54%を顧客近接拠点に持つネットワークの密度の濃さ(Onsite, 支店、Distribution Centerの組み合わせ)、

そして9000台以上ある自社配送網、

顧客ごとに契約、運用を回す営業組織、

そして対象カテゴリーの広さ

が競合他社との大きな差別化要因となっているそうです。

同業他社には、モノタロウの親会社となるGrainger、MSC Industrial、Misumiなどがいますが、この顧客へのアプローチで築き上げてきたサプライチェーン体制は、他社では真似できないと判断し、柳下さんは投資することを決めたそうです。

良ければ、柳下さんの動画を見た上で、投資を検討されても良いかと思い、ブログにしてみました。